「厳寒の岩手と秋田 区界・まほら岩手・沢内・小安峡  2022.02
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 2月は最も気温が下がる時期です。氷に関するイベント等も上旬に多く行われます。コロナ禍で中止や縮小が多いのですが、岩手と秋田のポイントを回ってみました。
 この日の主目的地は「まほら岩手」ですが、釜石道・東北道と経由して最短・最速で到達してもつまらないので、経由地1として選んだのが、立丸峠経由の道の駅区界高原です。区界は現宮古市と盛岡市の境界から宮古市側に入ったところです。
 昔はスキー場もあったりと、雪の深い所です。夏には兜明神岳に登りに来たこともありますが、冬季は初めてです。あまのじゃくの私としては、新道は既に通ったことがあるので、旧道が楽しみです。
 2021年に復興支援道路として、国道106号に並行する区界トンネルが出来て以来、「旧道」区間にあるこちらの道の駅はやや来訪者が減ったということです。
 冬祭り的なイベントでかまくらや、スノーモービルで引くゴムボートに乗ることが出来るようになっていたりします。つららも写真の通りです。
 売店・食堂に、ちょうど昼前なので入ってみました。二人でいただいたのは、区界名物ダールラーメン(850円) と 自社製麺区界なめこそば(750円)です。ラーメンは適度な辛味とあんかけのバランスが最高です。そばもたれと具の相性も良く、どちらも汁を最後まで飲まないようにするのに努力が要りました。意外に辺鄙な所でおいしいものに会うことができました。
 まほら岩手は本州でも最も寒いと言われる旧玉山村の藪川にあります。そこへ向かうには一度盛岡市街をかすめるように進む必要があります。下記であれば山田線に沿った林道があって近道できるのですが、車体が大きいのと冬季通行止め(多分)なので最低限の迂回をします。
 途中で、前回未完成で侵入できなかった梁川ダムの見学通路に入って、お茶と休憩にします。
 まほら岩手にやってきました。本当は夜の方が照明が映えてきれいで幻想的なのでしょうか、この先の移動もあり、冬季の夜間はあまり走りたくないので昼に訪問しました。写真ではわかりにくいのですが文字やキャラクターはLEDで装飾されていて、正面から見る鮮やかです。
 管理棟がありますが、外にテントを張って入場(1000円)の受付やテントサウナの申し込みも受けています。
 オートキャンプ場もあって、雪上には数張りのテントがすでに建てられています。私も冬季キャンプをしたことはありますが、それは山奥で他に宿泊手段がない場合です。車を止めた横で雪上キャンプをするのはあまり興味がわきません。何分当方はキャンカーなので「快適さ」にどっぷり浸かっているためかもしれません。
 場内のメインは氷の宮殿?です。足場型枠に水をかけて氷柱を連続させた構造で、皆さん珍し気に見学しています。顔出し看板がありましたが、妻は背が高くないので残念ながらうまく撮れませんでした。
 外にも雪の山から滑り降りるところが何か所かあって、子ども連れでにぎわっています。
 この日のお宿は雫石あねっこです。温泉付きというのが良いです。右写真は場内で除雪した雪の山を、ローダーで削り取っては運搬した跡です。多分近くの川に流しているものと思います。
 秋田から岩手に移動する自衛隊の部隊が、間隔をあけて2隊、トイレ休憩に立ち寄りました。まもなく震災から11年ですが、私のところも秋田の部隊に大変お世話になりました。どうもありがとうございました。
 今日の目的地は湯沢市なので、雫石から西和賀の沢内を経由します。岩手県内では最も雪深いちいきで、両側は雪の壁が続きます。屋根の雪下ろしも残っているところが多くあります。もし私がこの地域の住人だったら、雪下ろし作業をしなくてもよいように、屋根の傾斜や構造や材質に工夫をすると思います。もちろんおろした後の雪の始末も考える必要があります。電気代や灯油代等かかるかもしれませんが、手間と危険と人件費まで考えたら工夫の余地があるのではないでしょうか。
 スーパーのオセン湯本本店?に立ち寄っておかずを仕入れた後、107号の通行可能な区間をを通って秋田に入ります。国道では斜面に貼り出した雪の除去作業で片側交互通行や一時的に全面通行止めを繰り返していました。山内の道の駅も写真のように多雪地帯です。
 横手の市街に入る前に左折して雄平フルーツラインに入ります。そのまま13号線には出ないで南下して小安峡を目指します。
 その名の通り道の両側にはリンゴの木?がたくさんありますが、半分以上雪に埋もれています。雪の壁の前に止まっている軽トラックを何台か見かけましたが(右上写真)、どうやら果樹の雪下ろしなどの作業に来ておられるようです。岩手の西和賀も多雪地帯ですが、秋田の湯沢ももっと雪が積もるようです。
 小安峡の観光センターやトイレは閉鎖されているようです。下に降りる遊歩道も全く除雪されておらず、傾斜もあって散策は不可能です。橋の上から眺めることにしました。滑って転落しないように気を付けて下をのぞき込みます。
 氷瀑をライトアップするそうですが、残念ながら昼景色だけです。でも湯気と渓流と雪のコントラストがいいです。
 冬でも温泉旅館街は営業していて観光案内所も開いていたのでその前の足湯を頂いて、次の立ち寄りスポットのジオスタ湯沢の情報を聞いて向かいます。
 温泉水を利用して駐車場の雪を溶かしていました。温泉地はいいなーと思います。
 ジオスタ湯沢は2度目ですが、丁寧に説明もしていただき、また興味津々で書くコーナーを見て回りました。
 この日のお宿は、馴染みの道の駅おがちです。いつも泊まる一角は排雪置き場になっていて、駐車場はやや狭くなっています。ですが、冬季なのでお客さんも少なくだいじょうぶでした
 ぶあつい積雪が朝日に照らされて発生した朝もやを眺めながら、たっぷりと雪を眺めたツアーの帰途につきました。